リオ・オリンピックが終わり、興奮も冷めやらぬ中、次はパラリンピックが始まる。
オリンピックを見ていて日本人選手のある一人が銅メダルを獲得したにもかかわらず、表彰式後、メダルを首から外す場面が目に付いた。
悔しくて当然。金メダルを取りたかった連覇のかかった大会。
自分の不甲斐なさや周囲の期待、メディアのバッシング。しかし、メダリストとして私はメダルを首から外すという行為がどうしても日本人として受け入れがたいものがあるのだ。
もちろん、これは私個人の意見ではあるのだが、そもそもオリンピック精神とは?
ということなのである。
勝負事である以上、勝ち負けの判定がついて然るべきで、それを受け入れない、というのは競技者の精神的未熟さの表れではないか、と思うのである。
そういう意味でレスリングの吉田沙保里選手は泣きじゃくった顔で銀メダルを首にさげ、表彰台に立った。
まさにチャンピオンである。
メダルまで到達できなかった選手、難民代表達、全員の人生を掛けた戦いの結果である。
これが勝負というもの。
それを受け入れられないとは自分本位以外のなにものでもない。
ロニー・コールマンが負けた時も彼は新チャンピオン、ジェイカトラーを祝福し、ジェイカトラーもまた新チャンピオンを祝福した。
フレックス・ウィラーは自分が負けたとき、それを受け入れられずステージに背を向け、メダルをすぐに首から外した。
どうだろう。本当の勝者は敗北から自分の弱さを認めて前へと進んでいく。自分がもし信じられないほどの強度で追い込んだ練習をしてきたならば、さらにその上を行ったライバルに敬意を表すのが当然であろう。
これこそが真のチャンピオンである。
2016年9月1日木曜日
2016年7月22日金曜日
究極の筋量 vol.52 鉄棒を使った究極の自重トレーニングとは?
究極の肉体を作り上げるために絶対外せないものは鉄棒だろう。
霊長類最強のゴリラの肉体を見れば私の言わんとしていることが分かるだろう。
例えば懸垂。グリップの幅は無限に変えられる。オーバーグリップでもリバースグリップでも良い。さらにはワンハンドでもできる。もちろん加重してもok。上体の角度を変えて引きつける場所も自在に変えられる。フィンガープルで全ての指も極限まで酷使できる。
例えばマッスルアップ。懸垂とdipsを足したようなこの種目。強力に上半身を鍛え上げる。
正直、マッスルアップが自在に出来れば上半身は本当にゴリラの様になっているはずだ。
リバースグリップでナロウグリップにして上腕二頭筋を鍛え上げることも可能。
これは上腕二頭筋をフルストレッチからフルコントラクション(完全収縮)まで鍛え上げるベスト種目だ。
グラヴィティブーツをご存知だろうか。これを使えば鉄棒に逆さまにぶら下がり、先ずは腹筋。ハムストリングスを鍛えるレッグプルも良いだろう。
ブーツを履いたまま、ダンベルを両手に持ち、プル。プルアップとは違った刺激が広背筋に得られるだろう。
チューブを使えばピーク時に負荷を掛ける事も出来るし、アシストに使用する事もできる。
兎に角、鉄棒さえあれば究極の肉体は完成するのだ。逆に鉄棒が無ければ究極の肉体は完成しない。
霊長類最強のゴリラの肉体を見れば私の言わんとしていることが分かるだろう。
例えば懸垂。グリップの幅は無限に変えられる。オーバーグリップでもリバースグリップでも良い。さらにはワンハンドでもできる。もちろん加重してもok。上体の角度を変えて引きつける場所も自在に変えられる。フィンガープルで全ての指も極限まで酷使できる。
例えばマッスルアップ。懸垂とdipsを足したようなこの種目。強力に上半身を鍛え上げる。
正直、マッスルアップが自在に出来れば上半身は本当にゴリラの様になっているはずだ。
リバースグリップでナロウグリップにして上腕二頭筋を鍛え上げることも可能。
これは上腕二頭筋をフルストレッチからフルコントラクション(完全収縮)まで鍛え上げるベスト種目だ。
グラヴィティブーツをご存知だろうか。これを使えば鉄棒に逆さまにぶら下がり、先ずは腹筋。ハムストリングスを鍛えるレッグプルも良いだろう。
ブーツを履いたまま、ダンベルを両手に持ち、プル。プルアップとは違った刺激が広背筋に得られるだろう。
チューブを使えばピーク時に負荷を掛ける事も出来るし、アシストに使用する事もできる。
兎に角、鉄棒さえあれば究極の肉体は完成するのだ。逆に鉄棒が無ければ究極の肉体は完成しない。
2016年6月30日木曜日
究極の筋量 vol.51 常に学び続けることが筋肉を継続的に発達させる。
学生時代、ボディビル部に所属していたのだが、トレーニングルームにはスクワットラック、デッドリフト用のプラットフォーム。ベンチプレス台、それにユニバーサルマシン。ダンベルが数個。
今思えば簡単なトレーニングルームではあったがもし、当時の自分に今の知識があれば大学のトレーニングルームだけで相当なトレーニングができたのに・・・と思い出してしまう。
当時は「こんなトレーニングルームでは十分なトレーニングができない」という思い込みから大学から1時間ぐらいの場所にある世界チャンピオン杉田茂氏が率いるワールドジム大阪に通っていたのだった。
もちろんワールトジムでトレーニングを積んだことで関西学生ボディビル選手権では第3位、全日本学生ボディビル選手権では第9位とそこそこの成績を収めたのではあるが、ワールドジムに行かなくても(つまり必要な月の会費を支払わなくても)当時の自分の身体であればボディビル部のトレーニングルームだけで十分であっただろうな、と考えさせられる。
兎に角、"バーベルがあれば良い"ということだ。フリースタンディングスクワットが行えれば全身の筋量は増大できるし、パワーリフティングができる環境が十分にあったのだから、相当なところまで巨大化できるハズだ。
スクワットラックがなくてもフロントスクワットができるし、バックスクワットもハイ・クリーンからプレス、そして肩に担ぐ!という方法でできる。ダンベルひとつにしても例えばロングダンベルバーを使ってダンベル一つの重量を90kgぐらいに設定すれば180kgのダンベルスクワットが行える、ということなのだ。
ピリオダイゼーションでもミディアム・ハイ・ロウでもPOFでもヘヴィデューティでも知識があればどんなトレーニングでも行えるのだ。
ただ、人が集まるボディビルジムというものはそれなりに理由があって、やはり凄い人がトレーニングしているとそれだけでモティベーションがアップするもの。これを一人で行うにはイメージトレーニング、モデリング、ヴィジュアライゼーション、偉人会議など、これもまた意志の力、その人の知識を駆使してトレーニング効果を高めていく。
このように考えればどんな環境でもトレーニングはできる、と思わないか?
今思えば簡単なトレーニングルームではあったがもし、当時の自分に今の知識があれば大学のトレーニングルームだけで相当なトレーニングができたのに・・・と思い出してしまう。
当時は「こんなトレーニングルームでは十分なトレーニングができない」という思い込みから大学から1時間ぐらいの場所にある世界チャンピオン杉田茂氏が率いるワールドジム大阪に通っていたのだった。
もちろんワールトジムでトレーニングを積んだことで関西学生ボディビル選手権では第3位、全日本学生ボディビル選手権では第9位とそこそこの成績を収めたのではあるが、ワールドジムに行かなくても(つまり必要な月の会費を支払わなくても)当時の自分の身体であればボディビル部のトレーニングルームだけで十分であっただろうな、と考えさせられる。
兎に角、"バーベルがあれば良い"ということだ。フリースタンディングスクワットが行えれば全身の筋量は増大できるし、パワーリフティングができる環境が十分にあったのだから、相当なところまで巨大化できるハズだ。
スクワットラックがなくてもフロントスクワットができるし、バックスクワットもハイ・クリーンからプレス、そして肩に担ぐ!という方法でできる。ダンベルひとつにしても例えばロングダンベルバーを使ってダンベル一つの重量を90kgぐらいに設定すれば180kgのダンベルスクワットが行える、ということなのだ。
ピリオダイゼーションでもミディアム・ハイ・ロウでもPOFでもヘヴィデューティでも知識があればどんなトレーニングでも行えるのだ。
ただ、人が集まるボディビルジムというものはそれなりに理由があって、やはり凄い人がトレーニングしているとそれだけでモティベーションがアップするもの。これを一人で行うにはイメージトレーニング、モデリング、ヴィジュアライゼーション、偉人会議など、これもまた意志の力、その人の知識を駆使してトレーニング効果を高めていく。
このように考えればどんな環境でもトレーニングはできる、と思わないか?
2016年5月27日金曜日
究極の筋量 vol.50 Standing Calf Raiseを極める。
バーベルを用いてカーフレイズを行っていると、重量が増えてきた時、 バランスを取るのが難しくなって来る。
20kgプレートが3枚以上、つまり140kgを超えてくると、爪先立ちになった時に、ピークコントラクションを得るのが難しくなって来るのだ。
これを回避する為の方法を考え出した。それは、バーベルをバックスクワットの要領で担ぐのではなく、フロントスクワットの要領で肩の前で保持するように変えてみた。
するとどうだろう。重量が増える度に、前傾姿勢になっていたものが、重量が身体の中心に掛かり、カーフレイズを行ってても重心がぶれず、負荷がしっかりカーフに掛かるようになったのだ。
さらにバランスが取れなくなった場合、肘を壁に当てることで、壁にもたれた姿勢でカーフレイズを行うことが出来たのだ。これは大発見。ちなみに昔のボディビル関係の本には通常のバーベルカーフレイズでバランスが取れなくなった場合には、頭を壁に付けて、と書いてあった。根性である。
所で、鎖骨にバーベルが当たってしまう場合は注意が必要だ。大胸筋上部と肩の付け根にうまくバーベルが乗るように調節しよう。
バーベルカーフレイズならダンベルよりも高重量を担ぐ事が出来る。つまりよりカーフに負荷を掛けることができるのだ。
20kgプレートが3枚以上、つまり140kgを超えてくると、爪先立ちになった時に、ピークコントラクションを得るのが難しくなって来るのだ。
これを回避する為の方法を考え出した。それは、バーベルをバックスクワットの要領で担ぐのではなく、フロントスクワットの要領で肩の前で保持するように変えてみた。
するとどうだろう。重量が増える度に、前傾姿勢になっていたものが、重量が身体の中心に掛かり、カーフレイズを行ってても重心がぶれず、負荷がしっかりカーフに掛かるようになったのだ。
さらにバランスが取れなくなった場合、肘を壁に当てることで、壁にもたれた姿勢でカーフレイズを行うことが出来たのだ。これは大発見。ちなみに昔のボディビル関係の本には通常のバーベルカーフレイズでバランスが取れなくなった場合には、頭を壁に付けて、と書いてあった。根性である。
所で、鎖骨にバーベルが当たってしまう場合は注意が必要だ。大胸筋上部と肩の付け根にうまくバーベルが乗るように調節しよう。
バーベルカーフレイズならダンベルよりも高重量を担ぐ事が出来る。つまりよりカーフに負荷を掛けることができるのだ。
2016年4月14日木曜日
究極の筋量 vol.49 オルタネイトグリップで爆発的な筋量を得る
デッドリフトをレギュラーグリップでしか行わない世界的なパワーリフターはいない。
つまり、高重量のバーベルを長時間保持するためにはオルタネイトグリップでないと不可能なのだ。
ならば、デッドリフト以外でも可能な限りオルタネイトグリップを使用することで、ストラップやパワーグリップの使用をなくし、自分自身の本当の力だけでその種目を完遂することができるのだ。
たとえば、チンニング。オリンピックの体操選手が鉄棒を行うとき、最初にオルタネイトグリップでぶら下がっていることに気が付いているボディビルダーはどれぐらいいるだろう。
つまり、オルタネイトグリップでチンニングを行うことは”あり”なのだ。
ただし、セット毎にグリップを入れ替える必要はでてくるだろう。これは偏った筋発達を防ぐためだ。
バーベルロウ、バーベルシュラッグ、バーベルハックスクワット(ダックスクワット)にも使用できる。
ストレートバーを使用すればケーブルロウイングにも使用可能だ。
兎に角、ストラップなどに頼らなければあなたの前腕は巨大化し、結果、その他の部位は劇的に筋肥大する。
高重量を保持するのはあなたのその”手”なのだ。これを鍛えることを怠ってはならない。
つまり、高重量のバーベルを長時間保持するためにはオルタネイトグリップでないと不可能なのだ。
ならば、デッドリフト以外でも可能な限りオルタネイトグリップを使用することで、ストラップやパワーグリップの使用をなくし、自分自身の本当の力だけでその種目を完遂することができるのだ。
たとえば、チンニング。オリンピックの体操選手が鉄棒を行うとき、最初にオルタネイトグリップでぶら下がっていることに気が付いているボディビルダーはどれぐらいいるだろう。
つまり、オルタネイトグリップでチンニングを行うことは”あり”なのだ。
ただし、セット毎にグリップを入れ替える必要はでてくるだろう。これは偏った筋発達を防ぐためだ。
バーベルロウ、バーベルシュラッグ、バーベルハックスクワット(ダックスクワット)にも使用できる。
ストレートバーを使用すればケーブルロウイングにも使用可能だ。
兎に角、ストラップなどに頼らなければあなたの前腕は巨大化し、結果、その他の部位は劇的に筋肥大する。
高重量を保持するのはあなたのその”手”なのだ。これを鍛えることを怠ってはならない。
2016年2月25日木曜日
究極の筋量 vol.48 バキュームポーズを規定ポーズにとフランク・ゼーンが言及
現代のボディビルダーはバキュームポーズなるものを知っているのだろうか?
ダイエット本などではドローインなどという言葉で解説されているが、要は腹筋を肋骨の中に引き込み、ウエストの細さを強調し、広背筋の広さを際立たせる素晴らしいポージングだ。
ポージングの名手フランク・ゼーンは現代ボディビルダーの醜く突き出た”はら”(よもや腹筋と呼べる代物ではない)を指して、バキュームポーズを規定ポーズにすれば良いとの提案を行った。
大賛成である。そもそもバキュームポーズは簡単に取れるポーズではないのだ。肋骨のなかに腹筋を引き込むための練習を来る日も来る日も重ねることで体得できるものなのである。
当然胃袋の中には何もない状態、つまり空腹時でないとこのポーズの練習はできない。シットアップボードを高くセッティングしほぼ逆立ち状態で腹筋を引き込むことから始めると具合が良い。
グラヴィティブーツを使って鉄棒にぶら下がるのも効果的だ。
このポーズで思い浮かぶのはやはり、ミスターオリンピア、フランクゼーンだろう。
トニー・ピアソンも凄かった。ショーン・レイはまあまあだった。アマチュアボディビルダーではポール・ディメイヨとともに活躍していたエドガー・フレッチャーのバキュームポーズも素晴らしかった。
いずれにしても1990年頃まではバキュームポーズを売りにするボディビルダーは結構いたものだ。
ところが、90年以降はバキュームポーズはめっきり影をひそめ、腹筋の厚み、カットを重視する傾向に世の中が変わっていったのだ。もちろん、審査基準、流行というものもあるだろうがクラシカルなギリシア彫刻のような肉体を理想とする人々からすればバキュームポーズの取れないボディビルダーはただのフリークス(化け物)と見られても仕方がないだろう。
しかし、バキュームポーズを規定ポーズとするならば、選手も必要にせまられポーズを練習し、結果彼らの肉体は究極のウエストと最大限に広がった広背筋、肩からなるVシェイプを披露する。
想像して見て欲しい。ロニー・コールマンがデビュー当時のウエストサイズのまま、あの最大級の肉体を披露する姿を。
カイ・グリーンがバキュームポーズを取れたなら、簡単にフィル・ヒースを打ち負かしていただろうことを。
昨今のフィジーク人気にはボディビルダーの突き出た”はら”に起因するものかも知れない。
ボディビルダーとは究極の人間の姿であるはずだ。
ダイエット本などではドローインなどという言葉で解説されているが、要は腹筋を肋骨の中に引き込み、ウエストの細さを強調し、広背筋の広さを際立たせる素晴らしいポージングだ。
ポージングの名手フランク・ゼーンは現代ボディビルダーの醜く突き出た”はら”(よもや腹筋と呼べる代物ではない)を指して、バキュームポーズを規定ポーズにすれば良いとの提案を行った。
大賛成である。そもそもバキュームポーズは簡単に取れるポーズではないのだ。肋骨のなかに腹筋を引き込むための練習を来る日も来る日も重ねることで体得できるものなのである。
当然胃袋の中には何もない状態、つまり空腹時でないとこのポーズの練習はできない。シットアップボードを高くセッティングしほぼ逆立ち状態で腹筋を引き込むことから始めると具合が良い。
グラヴィティブーツを使って鉄棒にぶら下がるのも効果的だ。
このポーズで思い浮かぶのはやはり、ミスターオリンピア、フランクゼーンだろう。
トニー・ピアソンも凄かった。ショーン・レイはまあまあだった。アマチュアボディビルダーではポール・ディメイヨとともに活躍していたエドガー・フレッチャーのバキュームポーズも素晴らしかった。
いずれにしても1990年頃まではバキュームポーズを売りにするボディビルダーは結構いたものだ。
ところが、90年以降はバキュームポーズはめっきり影をひそめ、腹筋の厚み、カットを重視する傾向に世の中が変わっていったのだ。もちろん、審査基準、流行というものもあるだろうがクラシカルなギリシア彫刻のような肉体を理想とする人々からすればバキュームポーズの取れないボディビルダーはただのフリークス(化け物)と見られても仕方がないだろう。
しかし、バキュームポーズを規定ポーズとするならば、選手も必要にせまられポーズを練習し、結果彼らの肉体は究極のウエストと最大限に広がった広背筋、肩からなるVシェイプを披露する。
想像して見て欲しい。ロニー・コールマンがデビュー当時のウエストサイズのまま、あの最大級の肉体を披露する姿を。
カイ・グリーンがバキュームポーズを取れたなら、簡単にフィル・ヒースを打ち負かしていただろうことを。
昨今のフィジーク人気にはボディビルダーの突き出た”はら”に起因するものかも知れない。
ボディビルダーとは究極の人間の姿であるはずだ。
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