2013年11月10日日曜日

究極の筋量 vol.31 ケトルベル・ワンハンド・スナッチ 40kg

スナッチを重点的に行うようになって数か月。

身体は軋み、手のひらには幾重にも豆ができ、それでもケトルベルからは離れない。

これは自分自身との戦い。

40kgのケトルベルスイング(もちろんワンハンド)を行っていて、あるとき、グリップの充実感というか、安定感を感じ始めた。肩の高さまで遠心力で上がってきたケトルベルを握力で抑え込むのだが、確かな手ごたえを感じ始めたのだ。

これならスナッチできるかも・・・と思い始め、ついには自分の能力を信じ始めた。

できる。

そこからワンハンドスナッチ40kgへの挑戦が始まった。もちろん初日はうまくベルを回転させることができず失敗。二日目もあと少しのところで失敗。

全身のコーディネーションを高めることを意識する。前腕は極度に肥大した今の身体。ケトルベルを握りしめるその手に不安はもうない。

三日目。バックスイングから加速して上がっていくケトルベルにさらに膝のディッピングで加速度を追加。ケトルベルは肩の高さで最大速度を記録し、そのまま頂上へと上がっていく。

ここだ。

手首を返すため瞬間的にグリップをゆるめると40kgのケトルベルはすっと前腕の裏側に移動した。
「わが生涯に一遍の悔いなし!」のラオウのポーズでケトルベルを制止させる。
「ドコーン」と全身のエネルギーが身体を伝い、肩を伝い、突き上げたその手を伝い、天空へと突き抜ける。

ついに40kgのケトルベルでワンハンドスナッチに成功したのだ。

そのまま2rep目に突入したがこのレップは成功しなかった。スイングの高さまでしかベルを持ってくることができなかった。

しかし、この日は格別。

転機は自分の能力を信じ始めたあの日。

映画マトリックスで言うなればネオは自分が救世主であることを信じ始めたところからすべての能力が開花し始めたのだ。

自分自身を信じるということ。そして自分の力に制限をかけないこと。自分の能力は無限である。
限界を感じないこと。限界を意識しない。

ある哲学者の言葉。
「鳥のように自由にそらを羽ばたきたい」
「鳥は自由を認識していないから自由なのだ。自由を認識した時点でもう、自由ではなくなる」


その後、スナッチで追い込んだ手のひらのマメが破れ、現在回復を待つ状態・・・。


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