2013年5月31日金曜日

究極の筋量 vol.25 言い訳はチャンピオンをつくらない。

結局のところ言い訳は言い訳でしかないのだ。

仕事が長引いた。昨日のトレーニングから回復しきれていない。雨が降り出した。急に仕事が入った。妻を病院へ連れて行かないといけない。車のガソリンがない。もう歳だから。トレーニングパートナーがいない。あのジムではダメだ。フリーウエイトがない。マシンがない。倦怠感。頭が痛い。腕が痛い。脚が痛い。宿題が終わっていない。十分な栄養補給ができていない。食べ過ぎて動けない。

すべて言い訳なのだ。今、トレーニングをしなければならない。
あなたが言い訳を考えている間にライバル達はあなたよりも数倍苦しいトレーニングをその身に課している。飛びつくようにウエイトを握りしめなければならないのだ。限界までウエイトを上げ、筋肉を絞り上げ、極限の筋収縮を求めなければならない。

頭で考える前に本能で苦しみを求め、乳酸の痛みを我が物とし、その痛みを快楽へと転化させなければならない。確かに、ハイ・インテンシティ・トレーニングを経験した者ならば、前回のトレーニングで自分がどれ程の苦しみを耐え抜いたかを記憶しているが故に、再びそれ以上の苦しみを肉体に与え、それを乗り越えてこそよし、としなければならないことに恐怖を感じるのかも知れない。

だがしかし。

そうでなければならないのだ。

あなたが行っているのは健康維持のための軽いトレーニングではない。究極の筋量を得るためのトレーニングを行っているのだ。痛みを追い求めてこそよし。恐怖を我が物とできることが求道者のあかし。精神が崩壊する寸前まで筋肉を追い込み、追い込んでいくのだ。