究極の筋量をその身に纏うには究極の重量をその身に課さなければならない。自重だけを使ったトレーニングでどこまで筋量を増大させられるか?
倒立腕立て伏せは最強の自重トレーニングだろう。さらにブロックなどを用いて頭を両てのひらよりも深く降ろせるようにすると最高だ。腕立て伏せの最終形がこの倒立腕立てだ。
ミスターユニバースの杉田茂氏はこの方法で肩回りの筋肉を鍛え、バーベルトレーニングに移行した時の筋力増大効果に驚いたという。生半可なバーベルプレスよりもきついハズだ。
壁を使用しての倒立でも良いが究極はやはりノンサポートによる倒立腕立てだろう。
身体を支える腹筋、背筋も鍛えられる。はやりの体幹トレーニングなんて言葉は生ぬるいだけだ。
重量ベストを身体にガッチリと固定できるならばさらに負荷を増大させることもできる。(自重だけのトレーニングではなくなるが・・・)
スロートレーニングと組み合わせれば負荷を増量しなくてもかなりのストレスをその身に課すことができる。
一時間も倒立腕立てで自分自身を追い込めるか?上腕部は悲鳴を上げるだろう。そもそもそこまでできるのか?ただの腕立て伏せではない。あなたが行っているのは究極のバルクアップトレーニング、倒立腕立てなのだから・・・。
これをチンニングとのスーパーセットで行うのはどうだ。
動きからして完全な逆動作となるので破壊的ダメージを身体にもたらす。つまり効果の程は絶大、というわけだ。究極のパンプ感を得ることができる。
10reps倒立腕立てを行ってはチンニングを10reps、これを10回繰り返せばGVT + メガレップ + スーパーセットでたぶん身体は動けなくなるまで追い込まれる。完全なる逆三角形の身体が出来上がる。
チンニングはチンアップとプルアップを交互に繰り返してもよさそうだ。こうすれば上腕二頭筋も痛めつけることができる。ワンハンドプルアップなんかも良いだろう。右手で行っている間は左手が休めるのだから、軽いものだ。
上半身は爆発寸前までパンプアップしている。そう、あなたはミスターユニバース級のトレーニングを自重だけで行っているのだ。
そして、絶対にストラップなんかは使ってはならない。究極の上半身に必要なものは究極の握力、前腕。ストラップはその発達を否定する最たるものだ。
三角筋はケビン・レブローニのようにバレーボールほどの大きさまでパンプアップし、前部、側部、後部の各筋頭は完全にセパレートし盛り上がる。脇の下からはタンクトップに収まりきらない程の広背筋が翼を広げる。
かつて、筋肉だけで空を飛べるとしたら、トニー・ピアソン以外に他にはいない、といわれた彼の広背筋。そのデビルウイングがあなたの背中に生えているのだ。
上腕三頭筋はアーニー・テイラーのように極限まで肥大し、二頭筋も合わせると50cmはゆうに超える上腕がぬらぬらと汗に濡れる。僧帽筋は大蛇のごとく蠢き、血管が走る。まるでジャン・ピエール・フックスのように。
こんな究極の身体が自重トレーニングだけで完成するなんてすごいと思わないか?