2017年7月20日木曜日

究極の筋量 vol.57 ローリー・ウインクラーのような怪物級の肩を手に入れる

肩の発達が思わしくない、前部、側部、後部と全ての筋頭が満遍なく発達した肩を手に入れたい。そんなあなたにとっておきのトレーニングを紹介しよう。

三角筋を反応させるには、筋肉と意識の疎通が必要となるのだが、このためにまずシーテッドサイドレイズを100reps行う。

重量設定は10repsが連続で出来る重さで100reps。休みながら、とにかく100repsになるまでダンベルは離さないこと。

1set目で100repsできたら、2set目では重量を増やして行く。2set目は70reps、3set目は50reps。こうやって最終setでは10repsになるように5〜6set。

次に僧帽筋に猛攻を掛ける。何故、このタイミングで僧帽筋なのか。

レイズ系種目を行う場合、僧帽筋は補助筋となってレイズ動作を助けるのだが、僧帽筋のトレーニングをこのタイミングで行う事で、補助筋として機能しなくなるようにするのだ。こうすればレイズ種目は否が応でも三角筋だけで行うことになる。

選択するのはダンベルシュラッグ。これを5set。最初は50reps出来る重量から始めて最終セットで10repsになるように重量調整をすること。また、トップではギュッと収縮させるようにしてピークコントラクション効果を得るようにする。

最終セットでは僧帽筋がパンプして動かなくなるまで動作を続ける。

さらに追い討ちをかけるように、バーベルアップライトロウを行う。
10rpesを5setだ。使うweightは同じにして、パンプ重視で。僧帽筋を限界まで酷使することで三角筋の補助が出来ないように徹底的に痛めつける。

ここでようやくダンベルプレスに取り掛かる。

僧帽筋をパンプさせているお陰で、ダンベルプレスでは三角筋だけで動作せざるを得なくなる。最低repsを6repsぐらいに設定して、5set。

最後はリアデルタに総攻撃を掛ける。インクラインベンチにうつ伏せになり、ダンベルリアレイズを行う。最低でも10reps。これを5set。

これで三角筋は全く動かなくなっている筈だ。

肩のトレーニングでパンプを感じた事がない、というトレーニーは結構いる。
しかし、今回のルーチンでは必ず肩はパンプすること間違いなしだ。是非お試しあれ。

2017年6月23日金曜日

究極の筋量 vol.56 ベンチプレスのためにブリッジを作る(栄光に架ける橋)

究極の上半身を作るためにはベンチプレスは外せない。しかし、重量を増やして行く過程で訪れる怪我との戦い。

初心者の頃、面白いように伸びていた重量は頭打ちとなり、ベンチプレスは自分には向いていないのではないか、とさえ思うようになる。

と、ここでようやく自分がベンチプレスのことを考えて行っているのか、ということに気付く。グリップの幅、ベンチの幅、お尻の位置、肩甲骨をどのような位置とするか、呼吸。などなど。

すべての要素をコントロール、把握してそれを意識しながら、そして実際にはそれを意識することなく自然体で行えるように繰り返し動きを身体に沁み込ませて行く。

実のところ私はベンチプレスを行わない。ダンベルベンチプレスは行うのだけれど。一番の理由は肩関節の怪我である。ベンチプレスで強いられる肩の角度、手首の角度から何回も肩関節を痛め、ダンベルベンチプレスに切り替えたところ、今日まで怪我もなく筋量も増大している。

それでも伸び悩みはあったのだが、ブリッジの重要性に気が付いてフォームを見直してみた。お尻の位置、と足の位置でこれほどパワーをダンベルに伝えることができるようになるとは・・・。

この数か月、ダンベルベンチプレスを行うたびにレップスは増え、重量も増え続けているのだ。正直、筋肥大に関節が付いて来るかが心配な程。

そもそも、ブリッジを作る、というのは"橋を架ける"ということ。橋の強度を最も高める構造はアーチである。これは世界中の建築物を見てもわかることで、これを人体に、ベンチプレスに適用すれば最高強度の"橋"ができる訳である。

その状態で、両手に保持したバーベル(又はダンベル)をアーチの中間地点に降ろすことができれば、その重量は自然に上方へと持ち上がる。これは自然界の、自然のパワーでそのようになるのである。

具体的にどうするのか、ということについては個人差、個体差があるので、どうということは言えないが自分の身体を先ほど書いた"橋"の構造にどこまで近づけられるか。ということに尽きるのであろう。

合戸選手なんかは背中の下にパッドを敷いてこのフォームを作っていらっしゃるし、故マッスル北村さんも背中にパッドを敷いていたなぁ、と思い出しました。

メキメキと頭角を現している加藤直之選手なんかは体操経験を生かした身体の柔らかさでブリッジを構築されている。

要はそういうことなのだ。

これこそが強くなるための最良の方法なのだ。

2017年6月8日木曜日

究極の筋量 vol.55 ジムでのマナー

今日は仕事も早く終わりそうだ。早々に切り上げ、ジムに直行した。
はやる気持ちを押さえこれから始まるトレーニングに集中する。
受付を済ませ、着替えをする。
フリーウェイトエリアに直行してウオームアップ。今日は脚のトレーニングから始める。
このジムには久しぶりに来たのだが、最近は女性で必死にトレーニングする人も増えてきた。
ただ、目のやり場に困ってしまうのだ。
何故ならいい女。そしてナイスボディ。
この日は、私がレッグプレスしている横でいい匂いの髪をかき上げながらアブベンチ。その向こうでは、タンクトップから若干胸ちらさせながらハンマーストレングスのアイソレーションベンチプレス。
うーん、集中、集中、と思いながらも、このかぐわしい香りはなんだ。
ココナッツの様な甘い香り。
と、ここでこの匂いに気持ちが悪くなって来たのだ。
それというのも普段は無臭の場所でトレーニングを行なっている。(外なのですけど…)それが今日は 艶めかしく、かついい匂いということで、集中が出来ずに、気持ちが悪くなるという体たらく。
 何ということでしょう。
女性達がいなくなった後も、気分が悪いまま、脚のトレーニングを何とか終えた。

勿論いやらしい目で見ていた私もいけないのだけれど、魅力的なフェロモンを撒き散らしながら、トレーニングする彼女たちは…。

やっぱり、いつものおっさんばっかりのボディービルジムが性に合っているよな…。

私がボディービルジムに求めるものは、静寂、プレートが触れ合う音、押し殺した様な呻き声、repをカウントする声、ボディービルビデオ映像、冷水機、チョークの粉、鉄の匂い。

これら以外は不要。目を閉じても匂いや、音は感じるもの。
逆に自分が人に与える影響という物も考えなければならない。


2017年1月19日木曜日

究極の筋量 vol.54 重心移動(身体の使い方。日常の所作)

先日ジムの更衣室でのこと。
身体の大きな人がドスドスと踵を床に打ち付けるように歩いてきてドサッと荷物を降ろしそそくさと着替えを済ませるとドスドスと更衣室を後にした。

ウェイトゾーンで見る彼は大きいがややブロッキーな感じ。蟹股気味で脚は太く短い。

かつての日本人は摺り足が基本であったように感じるのだが・・・

音もなく静かに歩く。巨漢でもネコの如く。

百獣の王ライオンはネコ科の動物であり音もなく静かにその巨体を移動させる。

ステージでしなやかに振る舞うには自分の身体を自在に動かさなくてはならない。まして、自分の長所短所を理解し自分の体形を最大限に見せるためには重心の移動が欠かせない。

力の入れ方、角度、タイミング。しかし力まずいつでも獲物に飛び掛かることができる圧縮されたバネの如く内に秘めたるもの。

リー・ラブラダ、フランシス・ベンファット、ショーン・レイ、サミアー・バヌー、モハメッド・マッカウェイ、ボブ・パリス

彼らのポージングを見れば何を言わんとしているかがわかるであろう。

ボディビルとはそれを表現しなければならない。

筋肉だけでもダメ。シンメトリーだけでもダメ。ディフィニッションだけでもだめ。ポージングだけでもダメ。全てを体現している者。それがボディビルなのだ。

フィギアスケートではないがやはり人が評価するもの。であれば芸術性を持った身体である必要があろう。

もちろん、最高に筋肉がある身体は評価に値するだろう。しかし、人が感動するものとは?

さあ、ボディビルをやろうじゃあないか。