2015年7月24日金曜日

究極の筋量 vol.45 オーバーロードの原則

究極の筋量を得るために必要なのは常に筋肉に対して刺激を与え、その刺激に筋肉を慣れさせないことにある。

予測可能な刺激に対しては筋肉(脳と言っても良いだろう)は反応すらしない。つまり身体が予期する刺激以上のものを常に与え続けて初めて新たな筋肉をあなたはその身に纏うことができるのだ。

オーバーロードの原則とはボディビルを行う上で最も重要な原則だ。ギリシャ神話のミロの世界から現代まで、少しずつ負荷を増大させていくというこのシンプルでしかし気の遠くなるような地道な作業をはたして何人もの人間が理解し、実践できていることだろう。

私の場合バーベルに取り付けるプレートではゴールドジムにも置いていない1枚0.5kgというものも揃えている。トレーニングの度にバーベルには前回よりもプラス1kgの負荷が上乗せされる。

たった1kg、と軽んじてはいけない。一週間に2回、同じ筋肉をスプリットルーティンで刺激するとしてその週にその種目で増量される重量は2kg。これが一か月では8kgとなるのだ。一年間では96kgの増量となる。

この強制的増量に筋肉をついてこさせるのだ。理屈が先行してしまうと人間の脳は「1年間で96kgの増量なんてあり得ない」と勝手に判断し、筋肉の肥大をストップさせていしまう。

そうではないのだ。

心のリミットを外し、(三土手さん率いるノーリミットというジムネーミングは素晴らしい!)ただ、ひたすらに重量に挑戦していく毎日を過ごしていると、知らないうちにオリンポスの頂上に近づきつつある自分に驚くだろう。

ブルース・リーが言っていた、「考えるな。感じるんだ」まさに筋肉が求めるままに筋肉の伸展と収縮を繰り返し、あなたは人間を超えた超重量を扱えるペインゾーンへと突入していく・・・。