学生時代、ボディビル部に所属していたのだが、トレーニングルームにはスクワットラック、デッドリフト用のプラットフォーム。ベンチプレス台、それにユニバーサルマシン。ダンベルが数個。
今思えば簡単なトレーニングルームではあったがもし、当時の自分に今の知識があれば大学のトレーニングルームだけで相当なトレーニングができたのに・・・と思い出してしまう。
当時は「こんなトレーニングルームでは十分なトレーニングができない」という思い込みから大学から1時間ぐらいの場所にある世界チャンピオン杉田茂氏が率いるワールドジム大阪に通っていたのだった。
もちろんワールトジムでトレーニングを積んだことで関西学生ボディビル選手権では第3位、全日本学生ボディビル選手権では第9位とそこそこの成績を収めたのではあるが、ワールドジムに行かなくても(つまり必要な月の会費を支払わなくても)当時の自分の身体であればボディビル部のトレーニングルームだけで十分であっただろうな、と考えさせられる。
兎に角、"バーベルがあれば良い"ということだ。フリースタンディングスクワットが行えれば全身の筋量は増大できるし、パワーリフティングができる環境が十分にあったのだから、相当なところまで巨大化できるハズだ。
スクワットラックがなくてもフロントスクワットができるし、バックスクワットもハイ・クリーンからプレス、そして肩に担ぐ!という方法でできる。ダンベルひとつにしても例えばロングダンベルバーを使ってダンベル一つの重量を90kgぐらいに設定すれば180kgのダンベルスクワットが行える、ということなのだ。
ピリオダイゼーションでもミディアム・ハイ・ロウでもPOFでもヘヴィデューティでも知識があればどんなトレーニングでも行えるのだ。
ただ、人が集まるボディビルジムというものはそれなりに理由があって、やはり凄い人がトレーニングしているとそれだけでモティベーションがアップするもの。これを一人で行うにはイメージトレーニング、モデリング、ヴィジュアライゼーション、偉人会議など、これもまた意志の力、その人の知識を駆使してトレーニング効果を高めていく。
このように考えればどんな環境でもトレーニングはできる、と思わないか?