2015年6月25日木曜日

究極の筋量 vol.44 インターバルを短縮して驚異的な肉体を作るためのトレーニング法とは?

究極の筋肉モンスターになるためには、心肺機能もまた極限まで高められていなければならない。
勿論、有酸素運動を高強度で行うというのもありだろう。しかし、有酸素運動では筋肉を肥大させるという肝心の要素が抜けている。我々が欲しいのは究極の筋量。かつ持久力なのだ。

体表を覆う毛細血管。浮き出た静脈。うねる筋肉。究極のバスキュラリティを得るには心臓が大量の血液を送り出し、これを体中、隅々まで行き渡らせる必要があるのだ。

一歩足を踏み出す度に、下半身の筋肉が膨れ上がり、一斉にストリエーションが浮き上がる。

こんな驚異的な身体を得るためのトレーニングはショートインターバルでスクワットを行うという極めてシンプルかつ地獄のトレーニングだ。

まずはウォームアップ。ここから休めるのはプレートを付け替える時間だけだということを肝に銘じておきたい。

プレートをつけずにバーだけを担いでスクワットを高レップ。できれば50repsほど繰り返す。
20kgプレートをそれぞれ取り付けるとすぐにスクワットを開始する。ここでも50repsはできるだろう。
さらに20kgプレートをそれぞれ取り付ける。そしてすぐにスクワットを開始する。
さらに20kgプレートを追加。すぐにスクワットを開始する。
できるならさらに20kプレートを追加。リッチ・ギャスパリならまだまだスクワットを行うだろう。
トム・プラッツなら20repsぐらいここでも行うかも知れない。
とにかく1repしかできなくなるまで、延々とプレートを継ぎ足し、ノンストップでスクワットを行い続けるのだ・・・。

とうとう頂上に上り詰めた。インターバルはプレートの付け替え時間のみであるためここまでに掛かる時間はそれほど長くはない筈だ。しかし、地獄のような時間の長さに感じるだろう。
この1セットはたったの1repしかできない重量だ。しなるバーベルを担ぎ上げるとお尻が地面にくっつくほど身体を沈め、驚異的な筋肉で立ち上がる。全身の筋肉を緊張させ、総動員の力でバーベルを押し上げる。

バーベルをラックに戻すとついに終わりを・・・いや終わらない。

ここからストリッピング、ドロップセットを延々繰り返す。インターバルはプレートを外す時間だけだ。1repしかできない最高重量からなるべく小刻みに重量を落としていく。下げた重量で1repしかできなくても良いのだ。ひたすらドロップセットを繰り返し最終的には自重でしかスクワットできなくなるまで繰り返す。

自重に到達したら最後に目指すのは1000reps。こうやって数字の限界値、脳が認識する心理的限界を木端微塵に打ち砕いていく。掛かる時間や、数値はあくまで目安。とにかくスクワットするのみだ。

あなたが心理的限界をその心に設けなければ、きっとあなたの肉体はこれに反応、適応し、驚異の肉体と究極のバスキュラリティ、究極の筋量を得ることができるだろう。