究極の筋量。これを手に入れるには究極のトレーニングを永遠に続けるしかない。
巨大なだけではだめだ。限界まで絞り切られた皮膚。全身を駆け巡るうねる血管。
そしてこの身体を自在に操るのは個々の筋肉を連動させて使うということ。
究極の筋量を得るための手段としてケトルベルを使用している。
OKCJのメンバーは鉄球入魂としてロゴを作成し、ケトルベルに魂を込める。
愛しき鉄球。これを振り回すことで得るもの・・・。
ケトルベルを使用し始めてもう数年が経つ。感じるのは肉体に対しての治癒力。
もちろん筋量の増大にも効果を発揮するが、どちらかというと筋量増大はフリーウェイトに頼っている感がある。
たしかにケトルベルを使用するようになってから膝の痛みなどがなくなった。
長年だましだましやっていた左肩のトレーニングも違和感がなくなり調子が良い。
個人的な見解になるのだが、ケトルベルスナッチやケトルベルスイングで身体に掛かる力は外向けの遠心力。
通常のバーベルやダンベルトレーニングではないこのムーヴメント。
オリンピックリフティングも反動は使うものの極めて直線的な動きとなる。
マシントレーニングなどは身体に対して完全に直線的な動きとなる。もちろんフリーモーションなるケーブルマシンも存在するが、つまりは、重力に逆らうもの。これがウェイトトレーニング。
ケトルベルトレーニングでは関節は遠心力に引っ張られるように伸びようとし、それを筋肉が保持しようとする。握力もケトルベル自体の重量プラス遠心力を加えたものをが必要とされる。
どうもこの”遠心力”が日常生活、また、筋力トレーニングで発生する身体を”圧縮する”方向の力と相反することで体内でのバランスがとれているのでは?というのが私感である。
難しい感覚ではあるが、身体全体に対しての調和、陰陽、作用反作用とでも言うのだろうか。
動ける筋肉を目指して取り入れたケトルベルにはまだまだ身体能力を開花させるための要素が詰まっている。
身体能力を開花させるということでは、人間を超越するものにならなければならない。
少し話はそれるが石仮面伝説に魅了されたディオは人間を超越する、という響きにとりつかれた。
身体能力を人間を超えたものにするためには脳のリミッターを解除しなければならない。
なぜならば人間の限界を決めるのは脳であり、逆に限界を超える、そもそも限界を決めないとするのもまた脳が考えることだからだ。
人間は自然界に生きとし生けるただの生物。なればこれを自然界の法則に従って進化を遂げさせる方法とは・・・
黄金比率・・・。Golden Ratio
荒木飛呂彦氏が連載するジョジョの奇妙な冒険シリーズの「スティール・ボール・ラン」に回転する爪弾、という話がでた。自然界は黄金比率で構成された完璧なる創造物であり、その比率にのっとってこそ、完全なるパワーを引き出せる・・・。かなりかいつまんでの個人的な理解であるが、このようなストーリー。
人間の身体の構成比率。例えば肘から下の構成比率。手首から先の長さと肘から指先までの比率はこの黄金比率にのっとっているという。
ならば。
ケトルベル24kgの構造をよく見て欲しい。ケトルベルそのものがGolden Ratioにのっとって作成されたものではなかろうか、と。全体の大きさ。グリップ部の長さ。幅。であるならば。
それを持つ身体全体を含めた姿もまた、同様。
これをクリーンするときのフォーム。ケトルベルが描く地面から肩までの軌跡はアンモナイトの外殻の軌跡。アンモナイトの構造は自然界が作り出した完全なる黄金比率のたまもの。
最初に大きな弧を描いて振り始められたケトルベルは肩へ向かって小さな弧を描き収束する。
これは、アンモナイトの外殻の軌跡。
この軌跡をなぞるような動かし方をすればケトルベルは完全に自然界と調和した究極のパワーを発揮することになる。感じてみて欲しい。
クリーンを始める前。ただ、リラックスして大地を踏みしめる。風。空。空気中に含まれる匂いを感じる。ケトルベルの鉄の匂い。湿り気。両足の感覚は大地の冷たさをも感じ取る。グリップを握る。
鉄の冷たさ。掌の感覚。指の一本一本がこの鉄球に吸い付く。
動き始める。
全身の筋肉はただ、ケトルベルをクリーンするためのもの。筋肉の束。
黄金率。体内を駆け巡る血の流れはうねりとなり、両の脚をつたい身体をつたいケトルベルを持つ手に伝わり、全身の螺旋エネルギーを感じる。
回転。
クリーンの初動。バックスイングの大きさでリフティングが変わる。背面の筋肉の躍動を感じる。
ケトルベルには遠心力が掛かり、強靭な握力がそれを抑え込んでいる。
大地と水平にまでスイングされたケトルベルはアンモナイトの外殻の軌跡をたどり胸と肩が作り出すポケットへと吸い込まれるように向かっていく。
大地を引き剥がし、それを丸ごとクリーンするようなイメージ。はたまた、地球のエネルギーを鉄球に溜め込み、地球そのものをクリーンすることで体内に取り込むようなイメージ。
地球とつながる感覚。イメージトレーニングもここまで来ると異常かもしれないが、地球外生物となるためには当たり前のイメージトレーニングではだめなのだ。
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